単語力をつけるにはどうすればよいかという質問は、これまで何度も受けました。そして、単語力といっても、「量的な問題だけでなく質的な単語力が重要で、そのためには基本語力をきちんと付けるのがよい」という論点を述べ、量的には、「有意味な形でネットワークを作っていくのがいい」というアドバイスをしてきました。

今回は、本冊子を執筆するにあたり、実際に１１個の話題を決め、それに関連した語をリストし、EIJ(English in Japanese)による英単語ネットワークを作成してみました。EIJ というのは、地の部分が日本語で、その中に英語表現を加えていくというやり方です。日本語が文脈になるため、英語表現が意味ある形で覚えることができます。この
EIJ テキストを作成する過程で、この方法が思ったよりはるかに効果があるということをぼく自身実感しています。例えば、「天候」に関する英単語ネットワーク（EIJ テキスト）を作ることで、天候に関する英語表現が一気に伸びたという印象を持っています。

実際、大学生を対象にEIJ テキストを使ってみると、とても好評で「これだと難しい専門用語でも自然に覚えることができる」とか「こういうふうにして覚えていると実際に単語を使う時に使いやすい」といったコメントを挙げていました。