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教材紹介

Skills Development プレゼンテーションの仕方

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●著者:田中茂範
●版型頁数:A4、42頁
●定価:800円+税
●ISBN:978-4-910345-65-9
●刊行年月日:2022年11月15日
●難易度:中級~上級

特長

本ワークシートの主題となる「プレゼンテーション」は、英語では presentation と綴ります。pre-sent は「前に差し出す」という意味で、自らを「前に差し出す」行為がプレゼンテーションです。それは自己表現の究極の形であるといえます。10分、15分といった具合にプレゼンテーションには設定された時間があります。ある話題について発表する際に、実にさまざまな情報があり、時間内に収めるには情報の取捨選択が必要となります。そして、魅力的なプレゼンテーションにするには何をどういう順番で話していけばよいかという情報配列と内容の編集が求められます。そして、発表においては、聴衆たちを意識しながら、自信を持って、内容のあることを全身で表現していくことが求められます。
以上のことから、プレゼンテーションは自己表現の究極の形態であるといえます。自己表現力は、小中高の教育現場で力点を置くべき技法であるといえます。ここで注目したいのは、プレゼンテーションは、ひとつのタスク(課題)であると同時に、「技法」であるということです。技法というものは、鍛えることができる何かです。問題はどうやって鍛えるかです。
プレゼンテーション力を育てるには、プレゼンテーションの構造的な特徴とそこで使われる言語表現に注目することです。言い換えれば、プレゼンテーションには、ある程度予測可能な流れ(flow)とその流れを司るための慣用表現があるということです。思い切った言い方をすれば、プレゼンテーションは慣用表現の連鎖として捉えることができるということです。ここでいう慣用表現には、generally speaking, first of all など句や、That reminds me of …, I'm honored to …, Let's get back to のフレーズを含みます。いわゆる、イディオム、決まり文句、定型表現と呼ばれるものを総称して慣用表現と呼びます。「連鎖」という言葉を使いました。慣用表現を単独で使うのではなく、フローの中で繋げていくこと、これが連鎖ということです。慣用表現の連鎖の仕方を身に付けることがよいプレゼンテーションを行なう条件であるといえるでしょう。
プレゼンテーションといっても種類があります。「問題究明・問題提起型」「問題解決型・政策提言型」「アイディア提言型」「商品(人物・プロジェクト)紹介型」「研究発表型」などです。それぞれには特徴があります。また、いわゆる「スピーチ」も、複数人の聴衆に対してまとまった内容のことを話すという意味においてプレゼンテーションの一形態とみなすことができます。しかし、マクロ的な構造としてみれば、これらには共通性があります。それは、Introduction, Body, Conclusion の流れがどのプレゼンテーションあるいはスピーチであれ、共通してみられるということです。発表者の観点からは、この 3 つですが、多くのプレゼンテーションには Q&Aセッションというものが含まれます。そして、Q&Aセッションをどう乗り越えるかによって、プレゼンテーションの全体的な良しあしが決定されるのです。

教材サンプル:
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